別冊イチカレイカ

〆切のサブスク

奇跡を更新

プリキュアが好きだけれど、そのことは別にどうだっていい。けどたまには書いておいてもいいかもしれない、せっかく記念日もできたことだし。十二年前に春日野うらら/キュアレモネードに出会って以来、日々はプリキュアと共にある。それのみに没頭しているとか、生活を捧げているとかではない。ただ、自分の中に当たり前にいてくれている、直接会話したことのない友人のような存在に、お礼を言いたい気持ちならずっとある。

ありがとう&愛してるというあまりにも素晴らしいフレーズがあるので、いつもこれ以上言うことはないと思ってしまう。だって本当にそうなのだ。こちらは勝手にアニメを見て、勝手に入れ込んで、勝手に幸せになっているだけだ。たまに申し訳なくなるぐらいに。だからやっぱり、プリキュアを生み出している人たちの思いみたいなのを伝えてもらうと、どうしようもなく嬉しくなる。様々な兼ね合いや制約もあろう中でこれだけの力が注がれているのだと感じると、プリキュアを好きで良かったなとしみじみ思う。最初はASDXだった。次がオールナイトだった。そして先日の15周年ライブが、またそれを更新してくれた。歴代のプリキュアたちが名乗りを披露していく最初の演出で、今その言葉を聞けている背景が押し寄せてもう泣いた。

プリキュアから元気をもらえるとか、自分も頑張ろうと思えるとか、続きが楽しみだからつらいことも乗り越えられるとか、そういう風には思わない。あの話で自分がこうなったとか、あの歌を聞いて励まされただとか、具体的でわかりやすいエピソードも持ち合わせていない。プリキュアはただ、なにかを思い出させてくれる。キャリブレーションの触媒みたいに作用する。多分それは偶然だ。いつかそうではなくなるかもしれない。それでも、プリキュアが好きだということはきっと変わらない。なにしろ出会って結構経つので、上手に好きでいる方法ならよく知っている。

今年買ってよかったもの2018

BASE PASTA
去年の9月中旬からなんとなくぬるい筋トレのようなものとカロリー計算の真似事を始めて、だらだらと形だけ今も続けている。筋トレはそもそも家で5分10分程度だし、やる気がしないと一週間とか平気でサボる。カロリーもただ記録しているだけで最近は月の半分はオーバーしているのでなんの効果もない。9月から3月で3kg減って3月から6月で1kg増えてその後無になった。意味のないことを続けるのは得意分野。

ただ、そういうことをやっている雰囲気というようなものはわかってきた。鶏ささみやプロテインに実感が生まれた。個人的な結論としては、カロリーは抑えつつも必要な栄養をそれなりに満たしあまりディストピアじゃない食事、ただしかける金も時間もないし自炊はできない。それな。コンビニで栄養を満たそうとするとアホみたいに高くなる。同じものを食べ続けるのがそんなに苦にならない方なので、すぐに献立の固定に行き着いた。もはや炊飯が無理なので朝は野菜ジュースと牛乳とオートミールで回している。たまに狂ったように三温糖をかける。

珍しく前置きが長くなった。この流れで昼食用に導入したのがBASE PASTAで、タッパーに冷凍ブロッコリーと一緒に入れて弁当にしている。うるせえ詰めて持って行けば弁当だ。食べるときにお湯入れてチンする。味付けは適当に市販のソースかける。缶詰でも惣菜でもサラダでもいい。塩だけでもいける。安くはないけど買い食いでなんとかするよりマシ。栄養取った感とコンビニ回数の削減により精神の安らぎが得られる、充分じゃん。

NW-WS623
特におもしろいことはなにもないけれど毎年食べ物のことしか書けないのもつらくなってきたので挙げておく。ウォークマンのWシリーズとの付き合いは結構長くて、NWD-W202からだから多分10年近くになる。店頭で引っかけてみたときあまりの未来感に魅了されて衝動買いし、使い始めたらiPod shuffleより楽だった。その後NWD-W273を経て今に至っている。しかし10年体験のアップデートがないのもアレだな、そろそろ左右分離型に手を出さないとな……。

ドはドリフェス!のド

つまり私は、ドリフェスを理解していなかった。

ドリフェス、それは私が触れてきた中で初めて、ただのファンでいることを許してくれたアイドルコンテンツ。もう教師もマネージャーもA&Rも監督もプロデューサーもやらなくていい。他の同系統アプリに比べたら不出来な部分も色々あったけど、キャラは選択で衣装がガチャというシステムがまさにDCDで最高だった。キャラクターもストーリーも好き、なにより曲がめちゃくちゃに好み。イベント走っていなくても、アニメの円盤買ってなくても、グッズを集めていなくても、さみしがることを許してほしい。好きだって言わせてほしい。この感謝に、意味がなくても。

そんなポエムを書いていたのが今年の3月、そして去る10月21, 22日、ついにファイナルを題されたライブが終わった。最後だからと二日ともチケットを取った。三次元に会いに行くのは初めてだった。

要するに私にとってのドリフェスは二次元、具体的には楽曲、アプリ、アニメ、そしてDCDで構成されていた。三次元にはほぼ興味がなく、そちらのイベントはスルーしていた。でも多分、それはドリフェスというコンテンツを理解するのに適切な方法ではなかった。ドリフェスは開始当初2.5次元アイドル応援プロジェクトと説明されていたが、途中から5次元に変わった。その意味は、初めてで最後のライブを経てやっと私の実感となった。

彼らは確かに14人だった。2次元の7人と3次元の7人、そこから関わったすべての人たちに目が向き始めて、ドリフェスは一つの体験となった。「出会ってくれたみんなで『ドリフェス!』」の言葉は正に真理だったし、「5次元アイドル応援プロジェクト」は様々な文脈の上にその概念を提示することに成功していた。実際のところ一日目の帰りは、あとなにがどうなっていたら良かったのだろうということばかり考えていたのだが、二日目はなるほど「これは『勝ち』」だなという気持ちになっていた。

私は理解できないほど新しいものを見た、今はそれがとても嬉しい。