別冊イチカレイカ

梅雨は寒い

20日目:青箱

ついに落としたな……。昨日の分として去年書いたものを置いておこう。
十二月になると、牛乳石鹸の箱に穴を空けた。それは貯金箱だった。この時期だけは、家の手伝いをした際に駄賃をもらうことが許されていた。洗濯物を畳んだとき、洗った食器を拭いたとき。一日十円程度が貯まっていくその箱を、クリスマスが来たら幼稚園へ持って行く。全員分が黒い盆の上に積み上げられ、教会へと運ばれて行く様子を覚えている気がする。